日本青年会議所 建設部会 2022年度 部会長所信

創り、築き、未来へ
~「ひと」と「ひと」との繋がり~

【はじめに】

第56代部会長
西村 大仁郎

どんな人かも分からない。

どんな会社かも分からない。

ただ、同じ団体に所属しているだけ。

このような関係でビジネスを中心とした会員の交流が出来るのだろうか。

「ひと」と「ひと」の繋がりを大切にしよう!

【建設部会とは】

日本青年会議所建設部会は、青年会議所活動の更なる発展の為、ビジネスを中心した会員の交流を通して、個人の資質向上と会員企業の発展を目指して56年の歴史を積み重ねてきました。私達が定例会や懇親会を行い、同じ場所に集うのは、ビジネスを中心とした会員の交流を行う前提として、「ひと」と「ひと」との絆や信頼関係が無ければ絶対に成り立たないと知っているからです。

2019年末より発生した新型コロナウイルスにより、国内外の交流が大きく分断され、今まで、あたりまえだと思っていた交流が出来なくなり、今までの常識が通用しなくなる時代の転換期を迎えました。ただ、一方では新たなITツールや手法が誕生し、今まで以上に限られた時間の中で、最大限の成果を上げる手法が誕生した時期でもありました。

この新型コロナウイルスも依然として、猛威を振るっており、先の見えない状況が続いています。しかし一方ではワクチンの接種が進み、明るい兆しも見えてきています。このピンチをチャンスと捉え、今までの歴史の中で築きあげてきた良さを生かしつつ、ステップアップする挑戦の一年としていきましょう。

【建設業界について】

建設投資の動向として、近年は、民間投資(概ね建築投資)の拡大により、建設業は盛り上がりを見せていました。しかしながら、新型コロナウイルスの影響により、国内外を問わず、民間投資の縮小が見られ、公共投資は維持されてはいるものの、景気は極めて厳しい状況に置かれていると言えます。こうした厳しい状況だからこそ、これからの建設業界は、Withコロナ時代のニューノーマル型事業の推進、関係省庁と連携した情報の収集、DX推進による生産性の向上、脱炭素化に向けた成長戦略への対応など多くの課題を乗り越えて成長していかなければなりません。

【未来を創る】

私たちは、知っているはずです。仲間と語り合う素晴らしさを。

私たちは、知っているはずです。語り合った時間が自身の成長となることを。

私たちは、知っているはずです。自身の成長が社業を発展させることを。

2019年末に新型コロナウイルスが発生して、2年の月日が過ぎようとしています。この月日の中で、私たちは様々な経験をし、感染症対策や行動規制を実施してきました。また、ワクチンの接種も始まり、2021年内には希望者すべてが接種できる見込みとなっています。長かったコロナの時代も過渡期を迎え、ニューノーマル型事業を実施する時期に来ています。この機会に部会の良さを再認識し、新たな部会の第一歩を創り出し、より良い未来への起点とならなければなりません。

【今を知る】

2000年には約55,000人の会員がいた青年会議所ですが、2021年現在では、約31,000人と約3/5に減少しています。この会員の減少は、建設部会の運営にも大きく影響を与えています。青年会議所自体の会員数の減少により、LOMで様々な役職を兼務しながら、建設部会へ出向している人も増えているのではないでしょうか。しかし、言い換えれば重責を兼務しても出向したい魅力とその頑張りを応援できる大きな度量が建設部会にはあるのだと思います。この魅力と度量を伝えることが会員の拡大にも繋がり、建設部会の更なる成長へと繋がると確信しています。

また、私たち建設部会の会員は、建設業に携わる多業種の会員で構成されています。この多業種の会員がいることが強みであり、魅力となっています。この多業種の会員に向けて国の政策や補助金など有意義な情報を提供することは、建設部会に参加する意味の一つになると考えます。官公庁からの情報を会員に届ける機会を提供し、正確な情報をより早くキャッチすることで、社業の成長に繋げていきましょう。

【絆を築く】

建設部会には、全国29クラブ約2000名の会員が持つネットワークがあります。このネットワークを最大限に活かすために、会員同士の顔の見える関係を広げ、ビジネスを中心とした会員の交流が出来る土壌の育成を目指していきます。

私は、2016年に日本青年会議所建設部会に入会し、部会の運営に携わってきました。この経験の中で感じた建設部会の魅力として、現役会員とシニア会員が日本青年会議所建設部会の会員として共に活動出来ることがあります。現役会員とシニア会員が繋がることで、ビジネスチャンスを広げ、社業の更なる発展に繋がるはずです。また、部会以外のメンバーとも交流を持つことはビジネスチャンスの拡大や会員拡大にも繋がります。このネットワークを多くの会員が有効活用することで、更なる魅力の向上に繋げていきましょう。

【未来を想う】

国内の建設業は、日本のインフラを支え、安全を守り、道路や工場、事務所、学校や病院など経済社会基盤を建設・維持管理していく社会資本の担い手として、社会に無くてはならない誇り高き産業です。また、近年では、地震、水害、雪害、猛暑等多くの災害が毎年のように日本国内を襲い、大きな被害をもたらしその復旧においても非常に重要な役割を担っています。私たち建設業者は、災害の復興だけでなく、その根本的な原因にも目を向け、社会資本の担い手としての役割を果たしていかなければいけません。

近年身近に起こっているゲリラ豪雨や高温、台風の大型化は地球温暖化が原因で生じていると言われています。この地球温暖化が進めば、災害が発生する事とはもちろんのこと、建設現場においても、熱中症のリスクの増加や、豪雨や台風による工期の遅延など身近な所にも大きな影響を及ぼします。この地球温暖化を防止するために私たちが出来ることを学び、今後の経営に活かし、社会に必要とされる会社を目指していきましょう。

【未来へ繋ぐ】

日本青年会議所建設部会は、単年度制を実施しながら、より良い変化を求め、56年の歴史を歩んできました。この歴史と思いを次世代へ繋ぐための全国部会員大会を実施致します。2016年に発災した熊本地震から6年目を迎え、熊本県内も徐々に復興が進んできました。しかしながら、毎年のようにゲリラ豪雨が発生し、熊本県内だけではなく、九州地方の多くに被害をもたらしています。復興とその先のビジョンの中で成長していく熊本を感じることは、新たな時代へと進む建設部会の糧となるはずです。多くの会員で思いを共有し、より良い未来へと繋いでいきましょう。

【組織運営】

建設部会活動の基盤である事務局では、過渡期の中で今後の活動がより良く発展するために何が最適なのかを考え、運営を担っていかなくてはなりません。新たな手法や技術の活用は勿論のことですが、便利さだけに捉われない運営を行います。また、皆様からお預かりした会費を最大限の効果を持って活用できるよう使用目的をしっかりと確認しながら予算の執行を実行していきます。この2つをしっかりと行うことで信頼が生まれ、スムーズな運営が出来ると考えます。

【最後に】

各地建設クラブ内の会員同士の交流を深めることで、活動を拡大してきた建設部会ですが、近年、新型コロナウイルスの影響により、今までの様な活動が出来ず、非常に厳しい運営をしている声を耳にします。私は、そんな時だからこそ日本青年会議所建設部会の定例会に参加して欲しいと思います。定例会は、約2,000名のすべての会員に参加資格があり、誰でも気軽に参加して貰うことが出来ます。例え、各地建設クラブの運営がコロナウイルスの影響で出来ていなかったとしても、定例会で私たちは皆さんを待っています。そして、情報を共有し、苦楽を分かち合い、明日からの活動の糧にしましょう。
私たちは、全国で活動する仲間であり、同士です。全国各地での活動の役に立てるよう共に活動していきたいと思っています。

未来を創り、絆を築き、より良い未来へ突き進もう!

第56代部会長 西村 大仁郎