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部会長所信

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2017年度 日本青年会議所 部会長所信

 

挑戦 ~新たなる未来へ~

 

第51代部会長 楠本 隆文

 

≪はじめに≫

昨年度、わたしたち日本青年会議所建設部会は設立50周年を迎える事が出来ました。これまで運動を続けて来られたのは、多くの先輩諸兄のおかげです。その歴史を感謝とともに振り返り、次なる60周年、70周年そして100周年に向けて、力強い一歩を踏み出す決意を致したところであります。その貴重な一年目に部会長としてかじ取りを担うこととなり、重責を感じておりますが、同時に建設業のかかえる課題に青年会議所活動を通して能動的に取り組める機会を得て大きなやりがいも感じております。

本年度は基本理念を「挑戦 ~あらたなる未来へ~」と銘打ちました。私たちの日本は「南海トラフ地震」への危惧や、いまだ未解決な福島の原発等、様々な問題を内包しています。わたしたちの業界は真正面からそれらの問題に向き合わなくてはなりません。どんな困難にも果敢に挑んでいく。そういった気概を持って建設部会の運動を担って参ります。

 

≪全国部会員大会の実施≫

昨年の設立50周年の記念式典・祝賀会を経て、あらためて建設部会のもつ素晴らしさを感じる事ができました。全国各地から同志が集い、心を一つに出来る絶好の機会でありました。本年度も歴代の先輩方に感謝を申し上げるとともに、全国各地のメンバーでともに喜びを分かち合い、そしてご参加頂いた会員の皆様にとって有意義な、思い出に残る素晴らしい全国部会員大会を実施いたします。

 

≪建設部会の魅力≫

建設部会の一番の魅力は全国各地にかけがえのない仲間が出来ることです。ひと口に建設業といっても土木、建築にはじまり板金、水道施設工事とその形態は様々です。部会のメンバーも、もれなく多様の集まりで、その交わりには刺激があり、見識を深め企業人としての幅を広げるのに大いに役立ちます。

加えて、建設部会の大きな魅力のひとつにビジネス上での繋がりあります。住むところは離れていても全国規模で仲間と繋がり、気軽に交流できるネットワークの土台は十分に備わっています。離れていても気軽にビジネスで交流できるような風土作っていきたいと思います。

この建設部会は多くの気づきが得られ「人生の学び舎」として、たいへん意義深いものがありますが、なにをおいても、その醍醐味は「楽しさ」にあると思っております。志を同じくするものがあい集い、地域や世代を超えて交流することによって得られる喜びはなにものにも代えがたいものがあります。もちろん楽しみつつ、青年経済人としての資質向上に繋がる。そういった事業を展開して参ります。

 

≪将来の担い手の育成≫

わたしたちの業界は担い手不足が顕在化しており、将来においてより深刻な問題となることが危惧されるため、未来志向で世代、国内外を問わず建設業のイメージを向上させる魅力を発信する必要かあると考えます。たとえば近年の大手建設会社のコマーシャルには「地図に残る仕事」「かけがえのない生命・財産をまもる仕事」など、あきらかに将来の担い手にむけて、やりがいを持ってもらえる様な動機づけがメッセージとして盛り込まれているのだと感じます。わたしたちも建設業の持つ魅力を幅広い世代に広めて建設業の未来のために出来ることを考えていきます。

 

≪世界との関わり≫

世界ではダムや橋、地下鉄など高度な技術を要するものには日本の持つ技術、ノウハウを必要としている国がたくさんあります。また近年、日本庭園や日本式で建築された住環境は海外の人たちにとっても、大変魅力的なものとなってきております。わたしたちの技術が世界最高水準にあることは自他ともに認めるところであり、まさに「ジャパンブランド」として世界で勝ち抜ける国際競争力を備えています。このような背景から、ビジネスチャンスは全世界に広がっており、同時にわたしたちも人材不足の背景から、国境を越えて、ともに現場で汗を流すパートナーを必要としています。今後は、お互いに足りないものをWIN-WINの関係で結べる様な意識の変容も必要になってくるものと考えます。つきましては本年度も引き続き国際ミッションを実施し、実際に現地におもむき、目で見て肌に触れる事で、より見識を深め、国際感覚を養う絶好の機会と致します。

 

≪関係省庁との関わり≫

わたしたち建設業界には毎年、関係省庁に膨大な予算が振り分けられ、国の経済活動を支える基軸となっております。そういった背景の中、常にその動向に関心を寄せることは、業界の者として、そして青年経済人として不可欠であると考えます。幸いなことに、わたしたちには過去にも関係省庁と意見交換会を実施した経験があり、先輩方が誠実に向き合って来られたおかげで、現在でも私たちの理念、運動に対して一定のご理解を頂けているものと思っております。そのネットワークを活かし本年度は若者らしく、まさに建設的な意見交換ができる機会を見出し、その成果を全会員と共有し会員企業の資質に繋げて参ります。

 

≪会員拡大≫

現時点でわたしたち建設部会は全国に27ブロックのクラブが設立されており、その規模は日本青年会議所業種別部会のなかでも最大であります。わたしが建設部会に入会して学び、得たものは大きな財産となっています。この素晴らしい部会運動を全国にあまねく広げて、一人でも多くのメンバーと、この喜びを共有したく思っております。しかしながら、何事においても「動きだし」というものは大変な労力がかかります。わたしたちが会員拡大の手法として、毎年行っております、サマーコンファレスにおいてのブース運営ですが、多くの会員が興味を持っているのは紛れもない事実です。そこでの意見で「建設部会に入会するには」「うちは建設部会がないのですが、どうすればいいのでしょうか」といった内容が多く寄せられます。昨年度は設立50周年ということもあり、それぞれの地域で運動が活性化したものと思われます。その恩恵もあってか、設立に意欲的なブロックも散見されます。クラブ設立には一定の基準が設けられており、本年度はその意欲がそがれない「鉄の熱いうち」に大変な「動きだし」の部分を親身になってサポートして参ります。

 

≪安全安心な暮らし≫

わたしたち建設業の大きな担いとして、地域の暮らしの安心、安全を守るといったことが挙げられます。近年の状況として予期せぬ震災や大雨、台風による甚大な被害が全国各地で発生しております。これに鑑みて、おそらく、それぞれの地域において緊急時の災害対策ネットワークなるものは、すでに整備がなされているのではないでしょうか。たとえば、これを道路と見立てるのであれば、重要となってくるのは「交通マナー」と考えます。換言すれば、地域住民の方が正しく確実に、その地域における災害対策を知り得ているのかが重要となってきます。47ある都道府県では、それぞれにおいて危惧される被災の状況は異なってくると思いますので、建設部会のスケールメリットを存分に活用し、各地において、正しく確実に災害対策を広めていく役割を担って参ります。

 

≪おわりに≫

わたしたちは昨年度、設立50周年を迎え、本年度はあらたなる未来にむけての第一歩目であります。わたしたちの業界だけでなく、すべからく仕事には、いい時もわるい時もあり、未来は決して明るい希望に満ち溢れたものばかりではありません。しかしながら、この建設部会の運動を通して得られる気づきや学びは、困難にぶつかった時に課題を見出し、勇気を持って取り組む強さを与えてくれると信じています。このすばらしい会で一年間、部会長として大役を担わせて頂けることを誇りに思います。先輩方から受け継いだ歴史と伝統をまもり、皆様とともに未来にむけて力強く一歩目を踏み出したいと思います。そして、建設部会の運動を通じて、真に豊かな社会づくりに貢献出来る様、一年間ともに頑張りましょう。

 

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